引越し大手のアート引越センターはこのほど、部屋をスマホでぐるりと撮影するだけで引越しの見積もりができるAI活用アプリを開発していると発表しました。サービスの開始は2024年2月を予定しています。引越しのハイシーズンに合わせた格好ですね。
見積もりのために業者が来るのはイヤ
コロナ禍もあり、見積もりのために業者が自宅を訪れることを好まない人は増えていると思います。業者側も人手不足に悩んでおり、見積もりに人と時間をかけずにすむ方策があるならそうしたいと考えていたところでしょう。
アートの開発しているアプリは、以下のような順序で見積もりができる仕組みです。
- 引越しする本人が部屋をぐるっとスマホで撮影
- 撮影データを基に部屋の3Dモデルが生成される
- AIによって見積もり金額が自動で算出される
サービス開始は2024年2月予定
ワンルームの引越しにしか対応できないのか、クローゼットに大量の荷物がある場合はどうなるのかなど、いろいろ気になることはありますが、アプリは開発中ということなので、完成の暁には詳しい発表があるでしょう。
アートは、このアプリを開発している背景として、以下の点への対応を挙げています。
- 少子高齢化
- 働き方改革
- 労働力不足
- 多様化する顧客ニーズ
一括見積もりを使わせない戦略か
私はこれに加えて、「一括見積もりを使わせない戦略」もあるのではないかと思っています。
数ある引越し業者の中から、最も安い業者を選ぶには一括見積もりサービスが最も有効です。しかし、ひっきりなしに電話が掛かってくるなどのマイナス面があるのも事実。
そこで、鬱陶しさがなく手軽に済ませられるアプリでの見積もりに誘導すれば、価格競争に巻き込まれることなく顧客獲得が可能になるというわけです。
アートは値上げを計画している?
アートは働き方改革や労働力不足を理由に、値付けを高くしようとしているのではないでしょうか。そこで、他社に負けてしまう可能性のある一括見積もりを使わせない施策を打ち出した、と。うがった見方でしょうか。
アートの思惑がどうであれ、引越しする側としては各種サービスを上手に使って、便利にお安く引越しするように工夫すればよいだけです。AIアプリの利用も、役に立ちそうです。
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