ユーモラスなTVCMで「引越のサカイ」として知られるサカイ引越センターの社員が、利用者の住所や電話番号など個人情報約400人分を含む見積書等を普通ゴミとして無造作に捨てていたことが2022年5月5日の一部報道でわかりました。
参考
記事の出典はgooニュース
個人情報を含む書類はどこの会社でもシュレッダーにかけるなど、仮に誰かに見られても内容がわからない状態にしてから捨てるのが当然のもの。
シュレッダーにかけるはずが自宅に持ち帰る
報道によれば、サカイでもこうした書類はシュレッダーで処理することになっていましたが、なぜか社員の1人が自宅に持ち帰り、ゴミとして捨てていたとのこと。
捨てられていた書類の中には見積書の他に、サカイ社員が提出したとみられる退職届などもあったといいます。
自宅に持ち帰る方が会社でシュレッダーにかけるよりよっぽど面倒だろうと思いますが、どうしてこんなことをしたのか謎が残ります。
満足度トップのサカイだけに残念
当ブログの過去記事で引越し業者の満足度について取り上げています。
オリコン調査を基にした記事ですが、その調査ではサカイが日通と並んで満足度の総合1位に輝いていました。
丁寧、親切で迅速な対応が、サカイが評価されたポイントです。
そんなサカイだけに、個人情報の杜撰な取り扱いは残念でなりません。
サカイに求められる真摯な対応と再発防止策
今回の事案は1人の社員が何かのきっかけでやってしまったのだと思いますが、組織としてのサカイには個人情報が流出したかもしれない利用者に対する真摯な対応と、再発防止策が求められます。
かつてベネッセコーポレーションが2895万件の個人情報を流出させた際、同社は謝罪の手紙に500円分の金券を付けて、情報流出が確認された顧客に送りました。
ベネッセに比べサカイの情報流出は規模こそ小さいものの、社員教育がきちんとなされているかどうかに疑問を抱かせる内容です。
サカイ以外の引越し業者も、個人情報保護対策をもう一度確認する必要があるでしょう。