今回はたばこのお話です。
禁煙するとたばこに使っていたお金が残るし、健康になるのでいいことづくめです。
「そんなこと知ってるよ」とおっしゃるでしょうが、本記事では禁煙の本当のお得さを解説します。
2020年と21年にたばこ税は引き上げられた
2020年10月と2021年10月に相次いでたばこ税が引き上げられ、それにともなってたばこの価格も値上げされています。
たばこ税の上げ幅はどちらも1本1円、2回で2円の増税です。
たばこ税はむっちゃ高率で、2020年9月現在でも54.1%と、1箱の値段の半分以上が税金となっていました。
たばこ税は国税と地方税に分かれていて、以下の表の通り、それぞれ2種類ずつが課税されています。
財務省の資料によると、代表的な紙巻きたばこ(1箱20本入り)の販売価格490円のうち、たばこ税が約265円を占めています(2020年9月現在)。
2020年10月の増税に合わせて、1箱490円のJT「メビウス」は540円になりました。そのうちたばこ税が285円ほどです。
さらに2021年10月の増税で「メビウス」は580円に値上げされています。たばこ税を煙にしている分が約305円まで増えました。
消費税もありますから、税負担全体ではなんと61.7%にもなるのです。
1日4箱吸うと1年分の年金を灰にしている計算に
ヘビースモーカーの人がいて、1日4箱のたばこを吸っているとしましょう。
1箱580円を4箱、それを365日ですから年間のたばこ代は71万5400円です。うちたばこ税が38万6700円程度になります。
値上げによって1箱540円になると年間で84万6800円、たばこ税も44万5000円強です!
国民年金の保険料を20歳から60歳まで480か月、満額きちんと払った人が65歳からもらえる老齢基礎年金は、年額で78万900円になります。
毎日4箱たばこを吸っている人がいたら、1年かけて1年分の年金以上のお金を灰にしているようなもの。
逆に考えると、1日4箱吸っていたたばこをスッパリやめると年金分以上のお金が手元に残るばかりか、健康状態が改善される可能性も高そうです。
禁煙いつするの? 今でしょ!
健康増進法の一部改正により、2020年4月から、飲食店やオフィス・事業所などの屋内では原則禁煙となりました。
受動喫煙が問題視されるなど喫煙者に対する風当たりは強まる一方。
たばこ税の引き上げはこれで終わりとは限りませんし、どちらかといえばまだまだ続くでしょう。
個人的には1日も早く禁煙に踏み切ることをお勧めします。
本記事が何かのお役に立てれば幸いです。では、また次回。