先日、2020年10月からたばこ税が増税され、それにともなってたばこの値段も引き上げられるという記事を掲載しました。
1日4箱吸っていると、年間のたばこ代は老齢基礎年金1年分の満額よりも大きくなってしまうという計算結果も示しています。
-
禁煙は節約の王道【たばこ税はまだまだ上がる】
今回はたばこのお話です。 禁煙するとたばこに使っていたお金が残るし、健康になるのでいいことづくめです。 「そんなこと知ってるよ」とおっしゃるでしょうが、本記事では禁煙の本当のお得さを解説します。 20 ...
続きを見る
この機会をとらえてたばこをやめよう、とお考えの人もいるのではないかと思います。
しかし、「禁煙? それならもう何十回もやったよ」という笑い話があるくらいですから、禁煙を試みて成功しない人も多いようです。
だったらお医者さんを利用するのはどうでしょう。
禁煙外来というものがありますので、超ざっくり解説しちゃいます。
禁煙外来は健康保険が使える
禁煙できない時点でニコチン依存症であり、依存度の高さによっては治療が必要とされます。
この治療には、以下の4条件を満たしていれば健康保険が適用されます。
- ニコチン依存症を判定するテストで5点以上
- 1日の喫煙本数×喫煙年数が200以上
- ただちに禁煙を始めたいと思っている
- 禁煙治療を受けることに文書で同意している
製薬大手のファイザーが運営するサイト「すぐ禁煙.jp」によると、禁煙治療にかかる費用の一例は6万5510円、健康保険を適用すれば自己負担額(3割負担の場合)は1万9660円となっています。
2万円程度で生涯禁煙を続けられるのであれば、毎月毎年のたばこ代と比較してもお得ではないでしょうか。
健保組合が補助してくれることも多い
それだけではありません。多くの健康保険組合が加入者向けに、禁煙治療に対して補助金を出しています。
健保組合によって補助の額が異なりますが、自己負担額の全額を出してくれる組合もあります。
組合によっては「禁煙宣言書」の提出が必要というところもあるので、まずは加入している健保組合に確認してみてください。
健保組合の加入者ではない場合も、市町村等で助成金を交付してくれるところがあります(例えば東京都品川区)。
関心をお持ちなら住所地の市町村役場に問い合わせしてみましょう。
喫煙とコロナの関係【重症化率が高い?】
日本呼吸器学会は2020年4月20日、「新型コロナウイルス感染症とタバコについて」というメッセージを発出しています。
メッセージは冒頭に、「喫煙は新型コロナウイルス肺炎重症化の最大のリスクです」と書かれています。
世界保健機関(WHO)も、新型コロナウイルス対策として禁煙することを強く推奨する声明を出しています。
禁煙外来はオンライン診療が認められ、治療が受けやすくなっています。
コロナとの関連、利便性向上、コスト面などさまざまな条件を考えても、禁煙するなら今しかない、と言えるくらいのタイミングが訪れているように思えます。
どの病院でもできるわけではないので、その気になったら「禁煙外来」で検索!
以上、禁煙外来について超ざっくりの解説をお届けしました。では、また次回。