わが国が抱える大きな課題の1つに介護の問題があります。
介護をするのもさることながら、受ける立場になってしまう。これは誰しも心配だろうと思います。
私はいかにして介護脱毛を試みようとしたか
最近、介護される側のせめてものエチケットとして、肛門の周りだとかに生えている陰毛を脱毛しちゃう「介護脱毛」というものがあるのを知りました。
たしかに陰毛に排泄物が付着したら拭き取るのもひと手間かかるだろうし、それを自分じゃない人にやってもらうわけだし、衛生的にも陰毛がないほうが良さそうだし。
身近に経験者もいないので、ようしそれならということで自身で体験してみることにしました!
痛みは? お値段はどうなの? などいろいろ気になる点もあります。結論から言うと、
- 痛くはない
- 値段は高い
- おじさんもいる
- やっぱり恥ずかしい
――という感想です。
要介護者は絶対に増える、介護脱毛もきっと増える
厚生労働省の発表によると、2019年1月末現在で要介護(要支援)認定者の数は656万人にのぼります。
高齢者人口はこれからも増えていきますので、介護を必要とする人も増えていくことになるでしょうね。
あなたも私も、将来的には介護を受ける側になる可能性があります。
イヤだけど、可能性はある。
シモの世話をされちゃう可能性もある。
大いにある。
年齢が上がるほど可能性も上がる。
シモの世話をされるわけですから、なるべく介護者の迷惑にならないようにしたい。
だけどちょっと躊躇しますよね、実際に介護脱毛をするのは。
だいいち恥ずかしい。ケツ丸出しになって毛を抜かれるわけですし(抜くわけじゃないですが)。
あんまり痛いようならやりたくないし、「オレやったよ」なんていう経験者も周りにいない。
女性の脱毛については電車の中吊り広告やテレビCMなどでも見かけますけど、メンズの場合はわからないことだらけです…。
おじさんは介護脱毛するのか?
介護脱毛を体験してみるにあたって気になったのは、おじさん世代でやってる人はいるのか? ということ。
「介護脱毛」とか「脱毛 メンズ」などで検索して出てきた脱毛サロンのサイトにはたいてい「お客様の声」のようなコーナーがあるのでそこをチェックしたところ、20歳代から30歳代のお客さんが多く、40歳代より上はあまりいないようでした。
まあでも少しはいるということがわかります。
しかし今後、超高齢社会のさらなる進展とともにおじさん世代の介護脱毛がメジャーになっていくに違いありません。
新しい、そして巨大なマーケットが開拓されるかもしれない。そんな気がします。
物は試しと介護脱毛カウンセリングを受ける
試しにやってみるだけだから、と軽い気持ちでネット検索し、自宅からも職場からも通いやすい場所にある脱毛サロンで無料カウンセリングを予約しました。
賽は投げられた。もう後戻りはできません、介護脱毛のスタートです。
某月某日、駅前繁華街の雑居ビルに入るRに一歩足を踏み入れると、待合室には男性が3人。
2人は20~30歳くらいに見えましたが、1人いました、おそらく50歳代とおぼしきお客さんが。なんだか安心w。
受付では白衣を着てお肌をつるつるに脱毛したお兄さんが出迎えてくれました。
メガネ屋の店員が全員メガネをかけているように、サロンのお兄さんたちも全員(多分)ヒゲ脱毛などをしていて、自らが施術後サンプルになっているのでしょう。
別室に入り、こんな感じでカウンセリングが始まります。
女性なら誰でも知ってる「VIO」というやつの「O」です。
ちなみにVラインはビキニパンツをはいたときにはみ出る前側、Iラインはタマ裏から肛門に至る間、というのが私の理解です(男性の場合)。
- 毛の生え変わる周期があるので脱毛は1回では終わらない
- つるつるにしようと思うと2か月おきに脱毛して2年程度はかかる
- 脱毛といっても引っこ抜くわけではなくて光を照射して熱で毛根にダメージを与えるようなやり方である
――などという説明を受けること約1時間。長いとも丁寧であるとも言えましょう。
ちなみに各種脱毛法については、こちらにわかりやすい記載がありました。ご参考まで。
いきなりの丸出し! 陰部の脱毛あるある?
「ではパッチテストをします。機械との相性もありますし」などと言って私を施術室にいざなうお兄さん。
パッチテストと言うから、腕の裏側あたりの目立たないところで試験的に脱毛するのかな、と思っているとお兄さんが、
「下半身全部脱いで、ここにうつぶせになってください」。
え? いきなり? とは思ったが、いずれはその部分の脱毛をしてもらおうというわけなので観念して下半身全出し状態に。
「お尻を両手で開いてください」
なに? 今度は開くの? 開きますよ、ええ。開きますとも。
と内心葛藤しつつお尻を広げると、お兄さんがシェーバー状の機具を使ってデリケートゾーンを軽く剃毛。
今回試してみる脱毛は、光を照射することで毛を熱し、その熱が毛を導火線として毛根まで伝わって毛根にダメージを与えるフラッシュ法なる仕組み。
なので、導火線は短いほうが熱がよく伝わる。ゆえに剃る。
ざっくりした説明で恐縮ですが、どうやらそういうことのようです。
脱毛って痛くない むしろ冷たい
照射されたその瞬間、「痛い!」と思いきや、「冷たい!」。
皮膚に悪影響が出ないように、強烈に冷やしながら光を照射していきます。
あまりに冷たいので、痛みはまったく感じません。
Iラインの施術はOラインとは違ってあおむけになります。
あおむけはうつぶせの数倍いや数十倍は恥ずかしいスタイルですが、やむを得ません。
とはいえ、タオルでちんこを包んだ状態で施術していくので丸出しじゃありません。
ちんこを包んだタオルをずらしながら、タマ裏や鼠径部周辺を脱毛していくとのこと。
こちらもOライン同様に強烈に冷やしながらの施術ですが、タマ裏の一部分試してみたところでは、チクリとした痛みを感じました。
飛び上がるほどではありませんが、タマ裏チクリですから、思わず「おうっ」と声が出たりします。
メンズの脱毛について詳しく知りたい人はこちら メンズリゼ公式サイト
なお、脱毛する部分の剃毛ですが、実際に脱毛する場合には、前日あたりに自分で(できる範囲で)処理をしてきてほしいとのことでした。
実はこれが結構大変…上手に処理する方法はこちらをご参照ください。
お金はかかる 脱毛は安くはない
パッチテストも無事に済んだところで、ここからがもう一つの本番、お値段の説明です。
簡単に言ってしまうと、OラインやIラインの場合は1か所1回施術あたり1万円弱と考えればよさそうです。
2か所なら2万円、それを2か月に1回ずつ2年程度にわたって続けていくとつるつるの陰部が手に入るというわけです。
2か所の施術を2年(12回)で24万円。これが高いか安いか、直感的には「高い!」と思いましたが、月にならせば2か所でも1万円ですから、まあそんなものかなという気にもなります。
コスト感には個人差もあるでしょうし、切実度にもよるでしょう。
私の場合は、やっぱり高いと思いつつも、やってみたい気持ちを抑えられず、OラインとIラインの2か所を8回施術というパッケージで契約してしまいました。
16万円に少し欠けるぐらいの大出費です。自腹です。
白髪の脱毛はできない おじさんは急げ(おばさんも)
今回、清水の舞台から飛び降りる思いで脱毛の契約に踏み切ったのは、「白髪には効かない」と聞いたためです。
パッチテストの際、Iラインに少し白髪が交じっていることを指摘され、「急がないと介護脱毛できなくなってしまうではないか」という思いに背中を押された部分もありました。
照射する光は黒い部分に反応するのです。
脱毛前に日焼けするな、というのは、皮膚が焼けちゃうからですね。
介護脱毛というくらいですから、検討されている方は若者ではなくておじさん、おばさん世代が中心だろうと思います。
もしやるのであれば、白髪がないか少ないうちじゃないと求める効果が得られないかもしれません。おじさんとおばさんは、やるなら急いだほうがよさそうです。
私の介護脱毛体験はこれから始まりますが、1年半がかりという長丁場になりそうです。
途中で「意味なし」と判断してやめるかもしれません。どうなるかわかりませんが、リアルタイムで介護脱毛の進行をお届けしていきますので、参考にしていただければと思います。
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タマが凍傷になるかと思った介護脱毛第1回
介護脱毛体験の第1回めです。 痛くないだろうか? 恥ずかしい思いはしないか? 気を付けたい点は何か? ――といった疑問をお持ちの方に、参考にしていただければ幸いです。 今回の結論は以下の通り。 &nb ...
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